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現地最大手と合弁会社設立

大和ハウス、タイで物流施設開発に参入

2016年7月26日 (火)

拠点・施設大和ハウス工業は26日、タイで物流施設や工場の開発を手がけるWHA社と合弁会社「WHAダイワロジスティクスプロパティ」を設立すると発表した。大和ハウスの出資比率は49%。

大和ハウス、タイで物流施設開発に参入

▲「レムチャバンプロジェクト」の物流施設

合弁会社は27日からWHA社が開発中の「レムチャバンプロジェクト」「バンナプロジェクト」に参画し、物流施設の開発・運営・管理・賃貸を行う。大和ハウスグループの物流施設開発に関する調査、設計、施工、建物の管理・運営ノウハウを組み合わせ、海外で物流施設を検討している日系などの企業に対し、誘致活動を行う。

大和ハウスは現在、日系企業やベトナム資本の企業と共同でベトナム・ロンタン地区(ドンナイ省)でロンドウック工業団地の開発に取り組むほか、インドネシア企業と共同で西ジャワ州ブカシ県チビトン地区に「ダイワ・マヌンガル工業団地」を開発し、同社グループの海外初となる物流施設を開発・賃貸するなど、ASEAN域内に進出する日系企業をサポートしている。

タイはASEANの中でも日系企業数が多く、物流マーケットも活況を呈し、拠点ニーズが高いとして「今後の事業展開が見込める」と判断。同社2番目となる海外物流施設開発として、同国の物流施設開発最大手と合弁会社を立ち上げることにしたという。

大和ハウス、タイで物流施設開発に参入

▲「バンナプロジェクト」の物流施設

WHA社のレムチャバンプロジェクト(敷地面積7万8400平方メートル)は、同国最大の貿易港「レムチャバン深海港」から14.7キロのレムチャバン地区にあり、国内外への物流をカバーする立地。周辺には日系大手企業が多く進出する大型工業団地が集積している。

バンナプロジェクト(敷地面積12万3200平方メートル)は、バンコク中心部から35キロ、スワンナブーム空港から10キロ、バンコク港から30キロのバンナ地区(サムットプカラーン県)にあり、バンコク市内外への接続性に優れていることから、物流立地として現地で最も注目を集めている。