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エミレーツ、リオ五輪出場馬を特別設計機で空輸

2016年8月2日 (火)

ロジスティクス国際馬術連盟(FEI)は2日、リオデジャネイロオリンピックの馬術競技に出場する馬の第一陣が、間もなく選手村に当たるデオドロ地区オリンピック馬術センターの新設厩舎に到着すると発表した。

エミレーツ、リオ五輪出場馬を特別設計機で空輸

(出所:国際馬術連盟)

エミレーツ・スカイ・カーゴ社が特別設計したボーイング777-F型機で運ばれた総合馬術用の馬34頭は、英国ロンドンを出発後12時間近い飛行を経て真夜中近くにリオデジャネイロ・ガレオン国際空港に到着した。

7月30日未明にリオに到着した馬は、特別装備のトラックに乗せられ、連邦ハイウェイ警察の警護の下、コルコヴァードの丘の上のキリスト像に見守られながら、オリンピック馬術競技センターの厩舎まで輸送された。

人間のアスリート同様、馬もパスポート検査(と健康チェック)をロンドン・スタンステッド空港で受け、その後、持ち込み用と受託用の手荷物とともにカーゴに搭乗。人間のフライトソックスに相当する馬用のレッグバンデージを装着し、フライト・アテンダント(実際には飼育員)による特別な餌料の給餌や、飲み物のトレイ(バケツ)による給水など、「ビジネスクラスのフルサービス」を受けた。

今回のフライトはオリンピック中に実施される9回のフライトの1回目で、英国、アイルランド、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、ジンバブウエ、ブラジル、日本、イタリア、中国から来た馬を輸送した。

今後2週間で43か国から200頭を超える馬がデオドロに到着し、総合馬術、馬場馬術、障害馬術のオリンピック馬術3競技で、騎手とともに金メダルを目指す。

搬送時は獣医が同乗し、馬が最高の状態で到着できるよう配慮。オーストラリアの総合馬術チームの獣医は「馬にとって、カーゴに乗るのはトラックで運ばれるより快適だ。唯一、離陸する時はやや不安になるが、空には道路のでこぼこはない。機長の腕前もすばらしく、着陸は快適でスムーズだった。またオリンピック用厩舎への移動は警官の警護つきで、言うことがなかった」と快適な空の旅を「証言」した。