ロジスティクス近鉄エクスプレスが9日発表した4-6月期決算は、APLロジスティクスを買収した効果で売上高が4割近く伸びたものの、既存事業がすべて減収となった影響で営業利益が25.3%のマイナスとなった。
2016年4-6月期決算 |
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当期実績(百万円) | (前年同期比) | 対売上高利益率 |
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売上高 | 114,074 | 37.9% | |
営業利益 | 1,915 | -25.3% | 1.7% |
経常利益 | 1,981 | -30.4% | 1.7% |
当期純利益 | 69 | -95.0% | 0.1% |
アジアを中心とした景気減速の影響が直撃した形で、部門別の売上は日本が8.2%減となったのをはじめ、米州21.7%減、欧州・中近東・アフリカ19.1%減、東アジア・オセアニア18.8%減、東南アジア14.8%減――と全面的な減収に。
損益面では、日本、米州、欧州・中近東・アフリカが振るわず大幅な減益となった一方、東アジア・オセアニアと東南アジアは、中国ビジネスの拡大やタイ・フィリピンでの取り扱いが伸び、営業原価を抑える取り組みと併せてそれぞれ3割超の増益を確保した。
APLロジスティクスの売上高は438億円で、自動車関連の物流が概ね堅調に推移したものの、リテール、消費財、ハイテク関連で活況感に乏しい基調が続いた。営業損益はのれん代の償却や経営基盤強化費用を計上したため、11億円の損失となった。
日本セグメントの不調とAPLロジスティクスの不振を受け、通期業績予想を下方修正。売上高4810億円(14.5%増)、営業利益125億円(18.6%減)、経常利益130億円(27.4%減)、最終利益70億円(28.4%減)と、増収減益を見込む。