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近鉄エクス・1Q、既存事業とAPLロジ不振で大幅減益

2016年8月9日 (火)

ロジスティクス近鉄エクスプレスが9日発表した4-6月期決算は、APLロジスティクスを買収した効果で売上高が4割近く伸びたものの、既存事業がすべて減収となった影響で営業利益が25.3%のマイナスとなった。

2016年4-6月期決算
当期実績(百万円)
(前年同期比)
対売上高利益率
売上高
114,07437.9%
営業利益
1,915-25.3%1.7%
経常利益
1,981-30.4%1.7%
当期純利益
69-95.0%0.1%

アジアを中心とした景気減速の影響が直撃した形で、部門別の売上は日本が8.2%減となったのをはじめ、米州21.7%減、欧州・中近東・アフリカ19.1%減、東アジア・オセアニア18.8%減、東南アジア14.8%減――と全面的な減収に。

損益面では、日本、米州、欧州・中近東・アフリカが振るわず大幅な減益となった一方、東アジア・オセアニアと東南アジアは、中国ビジネスの拡大やタイ・フィリピンでの取り扱いが伸び、営業原価を抑える取り組みと併せてそれぞれ3割超の増益を確保した。

APLロジスティクスの売上高は438億円で、自動車関連の物流が概ね堅調に推移したものの、リテール、消費財、ハイテク関連で活況感に乏しい基調が続いた。営業損益はのれん代の償却や経営基盤強化費用を計上したため、11億円の損失となった。

日本セグメントの不調とAPLロジスティクスの不振を受け、通期業績予想を下方修正。売上高4810億円(14.5%増)、営業利益125億円(18.6%減)、経常利益130億円(27.4%減)、最終利益70億円(28.4%減)と、増収減益を見込む。