行政・団体三菱ふそうトラック・バスは23日、「ふそうファイター」と「ふそうスーパーグレート」に不備が見つかったため、国土交通省にリコールを届けたと発表した。リコール対象は、ふそうファイター1万507台、ふそうスーパーグレート1808台。

(出所:国土交通省)
中型トラックふそうファイターは、リヤ側で車両姿勢を検知するハイトセンサーのコネクタのピン配列が不適切なため、そのハイトセンサーが機能しない。そのため、悪路走行時などにディスチャージヘッドライトの照射範囲を調整する装置(オートレベリングシステム)が作動しないおそれがあるという。
このため全車両をサブハーネスのコネクタピン配列を適切な状態に組み替える。
大型トラックふそうスーパーグレートは、冷却装置のファンシャフトプーリーベアリングの選定が不適切なため、高速走行時にシャフトが傾き、プーリーベアリングの密閉性が低くなることがある。そのため、プーリー内のグリースが漏れ、潤滑不良でベアリングが異常摩耗して、ベアリングが焼き付き、最悪の場合、ファンがラジエータに干渉して冷却水が漏れ、走行不能になるおそれがあるという。
全車両を対策品のベアリングを組み込んだファンシャフトプーリーブラケット一式に交換する。また、ファンベルト、ファン、ラジエータを点検し、不具合による損傷が認められた部品は新品と交換する。