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三菱ふそう、中・大型トラック1万2000台リコール

2016年8月23日 (火)

行政・団体三菱ふそうトラック・バスは23日、「ふそうファイター」と「ふそうスーパーグレート」に不備が見つかったため、国土交通省にリコールを届けたと発表した。リコール対象は、ふそうファイター1万507台、ふそうスーパーグレート1808台。

(出所:国土交通省)

(出所:国土交通省)

中型トラックふそうファイターは、リヤ側で車両姿勢を検知するハイトセンサーのコネクタのピン配列が不適切なため、そのハイトセンサーが機能しない。そのため、悪路走行時などにディスチャージヘッドライトの照射範囲を調整する装置(オートレベリングシステム)が作動しないおそれがあるという。

このため全車両をサブハーネスのコネクタピン配列を適切な状態に組み替える。

三菱ふそうがリコール、中・大型トラック1万2000台に不備2

大型トラックふそうスーパーグレートは、冷却装置のファンシャフトプーリーベアリングの選定が不適切なため、高速走行時にシャフトが傾き、プーリーベアリングの密閉性が低くなることがある。そのため、プーリー内のグリースが漏れ、潤滑不良でベアリングが異常摩耗して、ベアリングが焼き付き、最悪の場合、ファンがラジエータに干渉して冷却水が漏れ、走行不能になるおそれがあるという。

全車両を対策品のベアリングを組み込んだファンシャフトプーリーブラケット一式に交換する。また、ファンベルト、ファン、ラジエータを点検し、不具合による損傷が認められた部品は新品と交換する。