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東レとNTTグループがコラボレーション

物流現場に最適、作業者の身体状態一括把握

2016年8月25日 (木)

サービス・商品東レは25日、生体センサーを利用して作業者の心拍数や加速度を計測し、複数の作業者の体調を一括して把握できるサービスの提供を開始した、と発表した。

物流現場に最適、作業員の身体状態一括把握物流現場に最適、作業員の身体状態一括把握

肌着のようなウェア型の生体センサーとデータ転送用のトランスミッターを用い、作業者の心拍数や加速度などを計測することで、(1)心拍数(2)熱への暴露度合い(3)心拍数上昇による身体への負荷(4)心理的安定度(6)転倒の有無(6)消費エネルギー(7)位置情報――の7項目を測定・推定し、その情報を可視化して提供する。

物流現場に最適、作業者の身体状態一括把握

▲hitoe作業者みまもり用ウェア

作業者本人や作業現場の管理者、管理センターでは、スマートフォンやタブレット端末、パソコンなどを通じてリアルタイムに作業者の状況を確認することができ、平常時と異なる状況が発生した際には、アラート通知機能によって注意喚起される。

NTTが開発した生体情報を連続計測できる機能素材「hitoe」(ヒトエ)と、NTTコミュニケーションズのクラウドシステムを組み合わせ、IoTを活用した安全管理システムとして、2016年度に売上4000万円、18年度には2億円を目指す。

利用料は月額4000円(1人あたり)で、スマートフォン用のアプリケーションが含まれる。導入時には「hitoe作業者みまもり用ウェア」(1枚1万800円)、データ転送用の「hitoeトランスミッター01」(1個1万800円)を別途購入する必要がある。

物流現場に最適、作業者の身体状態一括把握

▲hitoeトランスミッター01

同社は2015年春からNTTグループとのコラボレーションとして検討を開始し、これまでに建設業、輸送業、製造業など複数の現場で実証実験を実施。暑さ対策や夜間などのひとり作業時の安全管理が可能な仕組みとして快適性に優れたウェアやシステム構築に取り組んできた。

東レグループでは16年4月下旬から名古屋事業場、愛媛工場、岡崎工場、土浦工場、石川工場、東レ・テキスタイル、東レコーテックスでこのサービスを導入している。