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全ト協、海コン車両横転事故の報告書周知を要請

2016年8月30日 (火)

ロジスティクス全日本トラック協会は30日、国土交通省の事業用自動車事故調査委員会(自動車事故調)が2日に海上コンテナ輸送トレーラの衝突事故に関する報告書を公表したのを受け、地方トラック協会長に対して会員運送事業者に周知するよう要請した。

この事故は2014年12月23日12時30分頃、東京都葛飾区の首都高速中央環状線(外回り)小菅ジャンクション手前の高架道路で、トラクタ・コンテナセミトレーラが海上コンテナを積載して片側2車線の第2通行帯を走行中、左カーブを曲がり切れず、道路右側の側壁に倒れ込みながら衝突したもの。

報告書では、事故原因について運転者が十分に減速せずハンドルを操作したことで横転が始まり、側壁に倒れ込みながら衝突したと指摘。さらに、所属する運送会社・運転者がともにコンテナ内の積載物の積載状態や固縛状態の情報を把握していなかった。

こうした経緯から、自動車事故調は報告書で「運転者が海コントレーラの運転特性に対する認識が不足していた可能性」や、事故発生前までの1か月間、疲労が蓄積する勤務状態だったとの見方を示している。

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