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JOGMEC、大型タンカーの油流出事故想定し防災訓練

2016年10月20日 (木)

環境・CSR大型タンカーの油流出事故想定した防災訓練独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は19日、上五島国家石油備蓄基地(長崎県上五島町)で18日に大型タンカーからの油流出事故を想定した防災訓練を実施したと発表した。

この訓練は、長崎県西部排出油等防除協議会に所属する会員が一体となり、流出油の防除訓練を実施し、協力体制の確立と海上防災体制強化を図ることを目的に実施した。

当日は、「9時30分、上五島基地シーバースに着桟作業中の原油タンカーが、操船を誤りシーバースに衝突。原油タンカー船首付近部に破口が生じ、積載中の原油2キロリットルが海上に流出。さらに原油タンカー機関室内で火災が発生、乗組員による初期消火を実施するも火勢が強く、機関室内を密閉し総員退船。一方、油回収作業船の作業員1名が、足を滑らせ海中に転落」と想定。

大型タンカーの油流出事故想定した防災訓練2防災関係5機関ら135人が参加、船艇8隻が出動し、流出油の拡散防止・回収・処理、海中転落者の救助、船舶火災消火訓練などを行った。

上五島基地は洋上タンク方式を採用した原油備蓄基地として、1988年9月に完成。防波堤により、平穏な泊地を確保し、貯蔵船5隻を並列に配置し各貯蔵船を防油堤で囲むもので、貯蔵船1隻あたりの貯油能力は88万キロリットル、計440万キロリットルとなっている。9月末時点では342万キロリットルの原油を保管している。