凸版印刷、A4用紙を代替する電子ペーパー表示機

サービス・商品凸版印刷は25日、表示部と制御部を分離して使用できるA4サイズの電子ペーパー表示機「pella」（ペラ）を開発したと発表した。製造・物流業界で共通して大量消費されているA4用紙の代替となる薄型の電子ペーパー表示機で従来の紙同様の使用感に加え、無線LAN通信による書き換えが可能な製品とした。

この製品は、フレキシブル電子ペーパーを採用した表示部と、無線LANで通信し表示の書き換えを行う制御部を持ち、IoT化が進む企業の生産現場の工程管理での利用を想定し開発した。

従来のタブレット型端末とは異なり、表示部と制御部を分離して使用できる新しい形状を実現。データの書き換え時以外は表示部を分離した状態での情報閲覧が可能なため、従来の紙ベースの指示書と同様の感覚で使用できるという。

一度表示した情報は次に書き換えるまで電源なしで表示することができ、さらに、データ通信インフラとして幅広く普及している無線LANを採用することで、導入負荷を低減した。

生産現場などで指示書としての利用を想定しており、2017年4月からエンドユーザへのテスト導入を実施し、2018年4月からの本格的な販売を開始する。