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JFEとIHI、造船事業の経営統合に合意

2012年1月30日 (月)

話題JFEホールディングスとIHIは30日、それぞれが傘下に持つユニバーサル造船とIHIマリンユナイテッドを経営統合することで、ユニバーサル造船の株主である日立造船を加えた5社による統合基本合意書を締結したと発表した。経営統合は10月1日の効力発生に向けて準備を進め、ユニバーサル造船を存続会社とする合併を行う。

 

JFEホールディングス、IHIは2008年4月に統合の検討を開始することで合意していたが、リーマン・ショックに始まる金融危機などで造船事業を取り巻く環境が大きく変化したため、事業前提の見直しが必要となり、長期の検討期間を要した。

 

しかし、中国造船所の著しい規模拡大と世界の新造船需要の急減で生じた世界的な需給ギャップや、1ドル70円台の超円高などの厳しい事業環境の中「韓国、中国造船所との激しい受注競争に打ち勝ち、日本で造船事業を継続するためには経営統合が必要」との4社の認識は変わらず、協議を続けた結果、ユニバーサル造船の株主である日立造船を加えた5社で経営統合に向けた基本合意に至ったもの。

 

これにより、経営統合で発足する新会社は、ユニバーサル造船、IHIマリンユナイテッドがそれぞれ保有する設計能力を結集し、開発力の強化や造船所の特性を最大限に活かした最適生産体制を追求、新造商船事業を中心に艦船事業、エンジニアリング事業、ライフサイクル事業などのバランスのとれた競争力、収益力の強化を図る。