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川崎重工、LPG運搬船「ピクシスアルファ」進水

2016年9月23日 (金)

荷主川崎重工、LPG運搬船「ピクシスアルファ」進水川崎重工業は22日、クミアイナビゲーション社向けLPG運搬船「ピクシスアルファ」が同日に神戸工場(中央区)で進水したと発表した。

同船は8万2200立方メートル型LPG運搬船で、同社が開発した船首形状「SEA-ARROW」を採用し、船が航走する際に船首部に発生する波を減少させ、推進性能の向上を図っている。

主機関には省燃費型を採用し、プロペラ周りにカワサキフィン付ラダーバルブとコントラフィン付きセミダクトを装備。これにより、燃料消費量を低減させた。

マイナス46度までの低温液化石油ガスを積むため、低温収縮を吸収できる防熱された独立型貨物タンクを4区画の船倉内に4基設けたほか、貨物タンクには、低温用特殊鋼材を使用し、周囲は発泡ウレタンを用いた防熱を施した。また、新パナマ運河の規則に対応した船型・設備となっている。来年5月に竣工・引渡しを行う。

■主要目
全長:230メートル
長さ(垂線間長):226メートル
幅(型):37.2メートル
深さ(型):21メートル
夏期満載喫水(型):11.2メートル
総トン数:4万7300トン
載貨重量:5万3677トン
主機関:川崎-MAN B&W7S60ME-C8.2 1基
連続最大出力:1万3100キロワット(1分あたり89回転)
定員:29人
船級:日本海事協会
船籍:シンガポール航行区域遠洋(国際)
進水:2016年9月22日
竣工:2017年5月