花王、インドネシアに脂肪酸製造の合弁会社

国際花王は28日、インドネシアにアピカルグループ社と合弁の脂肪酸製造会社「アピカル花王ケミカルズ」を設立することで合意した、と発表した。2019年に操業を開始する計画。

合弁会社の設立により、花王はサプライチェーンの強化を図るとともに、高品質な油脂製品、特徴のある油脂誘導体を将来にわたって安定的に広範囲の顧客に提供する。出資比率はアピカルグループ社65％、花王35％で、スマトラ島のドゥマイ市の土地4万4000平方メートルに工場を設け、19年から年産10万トンの生産能力を持つ設備で脂肪酸を生産する。

花王が海外に油脂製品の生産拠点を設けるのはフィリピン、マレーシアに続いて3か国目で、現地にプランテーションを保有し油脂製造を手がけるアピカルグループと組むことで、油脂原料の調達の安定化を図る。