

荷主名村造船所は12日、伊万里事業所(佐賀県)で建造していたSE EVERMORE CORPORATIOPN向け3万4000トン型ばら積み運搬船「ANDREA ENTERPRISE」が竣工し、同日引き渡したと発表した。
運搬船は同社グループの函館どつくと共同開発したハンディサイズバルクキャリア「ハイバルク34E」シリーズの第36番船。
穀物、石炭、鉄製品、ログなどを運搬するバルクキャリアで浅喫水船をコンセプトとし、高い推進性能と省燃費性能、積み高の極大化を追求した船型となっている。
同社独自開発の「ナムラフロウコントロールフィン」「舵付きフィン」を装備し、推進性能の向上とともに、電子制御式主機関を採用することで燃料消費量の低減を図った。
貨物艙はすべてセミボックス形状で広い艙口を備えているほか、各ハッチカバー間の船体中心線上に4基のデッキクレーンを装備しており、荷役設備がない港湾でも荷役作業を行うことができるよう配慮している。
■主要目
全長:179.96メートル
幅(型):30メートル
夏季満載喫水(型):9.8メートル
総トン数:2万1525トン
載貨重量:3万4552トン
主機関:MAN B&W 6S46ME-B8.3 1基
定員:24人
船級:日本海事協会(NK)
船籍:パナマ