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オルビス、西日本に新センター、物流再編でサービス強化

2012年2月22日 (水)

ロジスティクスポーラ・オルビスグループのオルビス(東京都品川区)は21日、配送サービスの強化と効率化を図るため、西日本に自社初の物流拠点「オルビス西日本流通センター」を兵庫県西宮市に開設、同日から稼動した。

 

フルフィルメントシステムを強化し、より利便性の高い配送サービスを顧客に提供する目的で、ITデジタル技術を駆使した最先端のシステムと業界初の仕組みを兼ね備えたユニークな流通センターを開設、効率性も高める。

 

オルビス西日本流通センターは、最先端のITデジタル技術とこれまでに構築したノウハウをベースとした新たな集荷・梱包・検品システムを構築する。これに伴い、関東に3拠点ある流通センターを、年内に埼玉県の騎西流通センター1か所に集約し、東西2拠点体制を敷いて効率化と震災などによるリスク分散を図る。

 

具体的には、オルビス千葉流通センター(千葉県八街市)を4月に、オルビス羽生流通センター(埼玉県羽生市)を10月に閉鎖し、両センターの機能をオルビス騎西流通センター(埼玉県加須市)に統合する。同社は、一連の拠点再編により「競争が激化するWEBを中心とした通販チャネルでの配送サービス面で、優位性を高める」としている。

 

新センター開設による具体的な効果として、同社ではこれまで最低2日間かかっていた九州、沖縄、北海道への配達所要時間について、今秋をメドに全国一律翌日配達体制を整備。さらに、ネットからの受注については関東・関西の主要都市で朝7時までの注文を対象に、当日午後6時以降に届ける即日配送を導入する。また、商品のトレーサビリティ(生産履歴)情報の追跡も可能にする。

 

このほか、拠点集約による固定費、西日本地域での商品配送費、デジタル化による帳票出力費――をそれぞれ低減し、年間約50トン分の紙使用量削減による環境負荷低減につなげる。

 

今後の業容拡大に対しては、主にデジタルピッキングとカートピッキングのハイブリッドライン導入による1拠点当りの出荷能力をこれまでの1.5倍に拡大。庫内作業を効率化するため、専用WMSを導入して商品・ロケーション・作業管理の品質・効率を向上させる。

 

■オルビス西日本流通センターの概要
所在地:兵庫県西宮市山口町阪神流通センター2丁目2(流通サービス・西宮北物流センター内)
延床面積:1900坪
構造・規模:耐火建築物地上6階建て(倉庫部3層)

 

■関東3流通センターの概要
(1)オルビス騎西流通センター(存続)
所在地:埼玉県加須市鴻茎3200-2(流通サービス・騎西物流センター内)
延床面積:2330坪
開設年:2004年

 

(2)オルビス羽生流通センター(10月に閉鎖)
所在地:埼玉県羽生市東3-6-1(流通サービス・羽生営業所)
延床面積:1845坪
開設年:1993年

 

(3)オルビス千葉流通センター(4月に閉鎖)
所在地:千葉県八街市八街ほ721-1(流通サービス・八街営業所)
延床面積:1354坪
開設年:2002年