ロジスティクスポーラ・オルビスグループのオルビス(東京都品川区)は21日、主力の通信販売チャネルで配送サービスの強化と効率化を図るため、関東の流通センター3施設を統合した「オルビス東日本流通センター」を埼玉県加須市に開設・本格稼働を開始した。
ことし2月に開設、稼動を開始したオルビス西日本流通センター(兵庫県西宮市)と合わせ、東西二拠点体制を確立。全国一律翌日配送と関東・関西主要都市で即日配送の体制が整った。
オルビスはこれまで、関東の3流通センターから全国の顧客に注文商品を配送していたが、東西二拠点体制の構築により、関西以西地域への配送リードタイムの短縮と事業継続性を高めるリスク分散につなげる狙い。
配送サービス面以外でも、拠点集約による固定費と西日本地域の商品配送費の削減、デジタル化による帳票出力費の削減、年間50トン分の紙使用量削減による環境負荷低減のほか、主にデジタルピッキングとカートピッキングのハイブリッドライン導入による1拠点当たりの出荷能力を従来の1.5倍に拡大。
さらに、オルビス専用WMSを導入することで、商品・ロケーション・作業管理の品質・効率向上を図り、商品のトレーサビリティ(生産履歴)情報の追跡も可能にする。
■オルビス東日本流通センターの概要
所在地:埼玉県加須市鴻茎3200-1(流通サービス・騎西物流センター内)
延床面積:3500坪
構造・規模:耐火耐震建築物地上4階建て