DBJ、マルハニチロに「BCM格付」融資を実施

荷主日本政策投資銀行（DBJ）は10日、マルハニチロに対し「DBJ BCM格付」に基づく融資を実施したと発表した。

DBJ BCM格付は、政投銀が開発した評価システムで防災、事業継続への取り組みの優れた企業を評価・選定し、その得点に応じて融資条件を設定するBCM格付手法を導入した融資メニュー。

サプライチェーン上の関係先との間で原料・資材や製品の在庫量の情報共有を行うとともに、判明したボトルネックの解消に向けた対策を進めることで、サプライチェーンでのリスク低減に取り組んでいる点などを評価した。

これにより、マルハニチロは2015年度の格付評価からランクアップし、「防災および事業継続への取り組みが特に優れている」という最高ランクの格付を取得した。

今回の融資は、東日本大震災で多大な被害を受けた冷凍食品事業の基幹工場である石巻工場（宮城県石巻市）の移転・新設資金を対象としており、新工場は環境対応や品質管理、フードディフェンスの面で最新鋭の基幹工場となる。