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アスクル倉庫火災19日未明に爆発、鎮火見通せず

2017年2月19日 (日)
激しく煙が上がる物流センター-2
空白

事件・事故16日朝9時過ぎに火災が発生したアスクルの物流拠点「アスクルロジパーク首都圏」(埼玉県三芳町)では、出火から3日たった19日未明、2回にわたって爆発が発生した。3日以上たった現在も火の勢いが衰えず、鎮火の見通しも立っていない。

激しく煙が上がる物流センター3-2

同社はこの爆発について「どんな商品が爆発または燃えているか確認できていないが、スプレー缶が爆発した可能性はあると考えている」と説明。19日19時30分、同社は3階建ての物流センターのフロアごとに在庫していた商品の内容と位置を公表した。

1階
2階
3階それによると、1階部分は仕分け設備がフロアの半分程度を占め、残る半分強のスペースに食品・飲料・雑貨、日用品、紙類、電化製品、段ボール・オリコン、パレットなど、2階部分はほぼ全面にわたって食品・飲料・雑貨、日用品、紙類、メディカル商材、緩衝材、段ボール・オリコン、パレットなど、3階部分には食品・飲料・雑貨、大型雑貨、日用品、ベッド、酒類などをそれぞれ保管していた。

現地では19日の深夜3時に三芳町から施設西側の民家3軒7人に対して避難勧告が出され、一時6人が避難していたが、町の発表では同日14時時点で避難者はいない状況だという。同社は避難所となっている町立中央公民館に社員を派遣し、対応にあたっている。

同社は火災が発生した16日11時40分、岩村社長を本部長とする「ALP首都圏火災対策本部」を設置し、「BCP本部」と「支援本部」に分けて近隣住民への対応と事業復旧に注力。近隣住民向けの対応の一つとして、質問や問い合わせに素早く対応する専用の電話窓口を設けた。また、ほかの物流センター6拠点でも消防設備、避難経路、防火管理体制の強化を指示している。

物流センターの入口が面している道路-2

また、避難勧告を受けた近隣住民の希望者に対してホテルを手配したほか、現場でマスクを配布。16日から順次、近隣住民や町役場、消防、小学校などを訪問して謝罪に回っている。

(現地写真はLogisticsToday編集部が19日午後に撮影)