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阪神高速道路が調査

「光の流れ」で高速道路のへこみ部分渋滞7割減少

2017年2月23日 (木)
「光の流れ」で高速道路のへこみ部分渋滞7割減少01
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拠点・施設阪神高速道路は23日、一定間隔で設置した点滅灯を交通状況に応じた一定速度で光が流れるように連続的に点灯させるシステムを導入した結果、3号神戸線東行きの魚崎・芦屋間にある「深江サグ」(サグは下り坂から上り坂にさしかかる凹部)を先頭としたサグ渋滞が「7割減少した」と発表した。

隔週で点灯・無点灯を切り替えて渋滞量の日平均を比較し、深江サグ付近の渋滞状況を調べた。

「光の流れ」で高速道路のへこみ部分渋滞7割減少

サグ渋滞の原因とされる「無意識の速度低下」の緩和を目的とした速度回復誘導灯が、走行速度の変化にきめ細やかに対応した光の流れを創りだし、光の流れが利用者の速度回復を支援することで、深江サグ付近の渋滞を減少させることができたという。

サグ部では、無意識の速度低下が原因で後続車が連鎖的にブレーキをかけ、渋滞が発生している。速度回復誘導灯を設置した深江サグは阪神高速道路で最も激しい渋滞先頭箇所の一つになっている。

「光の流れ」で高速道路のへこみ部分渋滞7割減少

そこで、一定間隔で連続的に設置した点滅灯を設置区間で観測した速度よりも少し早めの一定速度で光が流れるように連続的に点灯する仕組みの速度回復誘導灯を用い、設置区間を4ブロックに分け、ブロックごとに走行速度を観測。観測速度に応じた点灯速度で動的に運用することで、車の速度変化にきめ細やかに対応した光の流れを創りだした。

同社は今年度末まで「より速度回復効果の高い運用」について検証を重ね、2017年度の本格運用を目指す。