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キャセイ航空の16年度決算、貨物事業13.2%減収

2017年3月16日 (木)

ロジスティクス香港のキャセイパシフィック航空が15日発表した2016年度通期(1-12月)決算によると、同社グループ貨物事業は200億6300万香港ドル(2926億8100万円)で、前年同期比13.2%減収となった。

同社は上半期の航空貨物市場について「第1四半期に低迷したものの、第2四半期から重量の面で改善が見られ、例年需要が高まる第4四半期は好調に推移した」と説明。キャセイパシフィック航空と香港ドラゴン航空を合わせた貨物輸送能力は0.6%増え、貨物占有率は0.2ポイント上回る64.4%となり、輸送貨物重量も3.1%増加した。

貨物1トンを1キロ輸送することで得る収入(貨物利用距離当たり収入)は、厳しい競争環境と業界全体での供給過多、香港の燃油サーチャージの適用停止などの影響を受けて16.3%減の1.59香港ドルとなった。

貨物需要は欧州路線で低迷が続いたものの、太平洋路線では下半期に前年を上回った。貨物専用機による新たな就航都市としてポートランドとブリスベン・ウェスト・ウェルキャンプ空港が加わった。グループでは需要に応じて貨物専用機による輸送量を調整し、旅客機の胴体下部に備わるスペースを活用した貨物輸送の割合を増やした。