大和ハウス･大野社長、｢人間力で選ばれる人財へ｣

荷主大和ハウス工業は3日、新入社員を迎え入社式を行ったと発表した。大野直竹社長の訓示は次の通り。

■大和ハウス工業・大野直竹社長の訓示（要約）
きょうから皆さんが一員となる大和ハウス工業は、「多くの人の役に立ち、喜んでいただける商品やサービスの提供」を常に考え、世の中に必要とされる企業であることをすべての起点として、今日の複合事業体へと成長してきた。現在、業績は好調に推移しているが、大企業に入社したと勘違いしないでほしい。実際、各事業を見るとシェアで他社を圧倒するものはない。つまり、当社が真のトップ企業となるには、まだまだチャレンジャーとして上を目指さなければならない。

当社が扱っている商品は非常に高額で、皆さんはお客様の「夢」を託されることになる。その夢を実現させるためには、皆さんが若いうちにいかに「人間力」を磨き、お客様に選ばれる人財となり得るかにかかっている。会社の商品知識やルールはもちろんのこと、文化・歴史・芸術などに触れて見聞を拡げ、若くても熱心で信頼される人財となってほしい。そして、目先の成果に一喜一憂することなく、失敗を恐れずに努力し続けてほしい。1年では大きな差はつかないが、5年、10年経過すると徐々に実を結び、歴然とした差が表れる。

当社は創業商品「パイプハウス」やプレハブ住宅の原点「ミゼットハウス」などで新市場を開拓してきた。現在でも、パイオニア精神をもって幅広い事業領域で「プラス2、プラス3の事業」の創出にまい進している。そのため、大和ハウスグループの今後を背負う皆さんには1つの事業だけに傾注することなく、事業の垣根を超えて、会社全体を見渡せる能力を養ってほしい。

昨今では「働き方」へ注目が高まっているが、当社でも多様な人財が多角的な視点を持って企業経営に参画できるよう、働きやすい職場環境づくりに努めている。そのような中、皆さんは「働く」ことと正面から向き合い、より多くの成長の機会を自ら手にしてほしい。

最後に、皆さんはこれから各部門に配属されるが、まずは手が届くか届かないかの少し高いところに目標を設定してほしい。そして、その先にある「夢」に向かって積極精神を持って挑み、「人間力」を磨くとともに自己研さんに励んでほしい。皆さんの今後に期待している。