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大和ハウス、広島県内初のマルチ型物流施設竣工

2017年4月25日 (火)
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荷主大和ハウス工業は24日、広島市佐伯区五日市港に、県内初となるマルチテナント型物流施設「DPL五日市港」を竣工したと発表した。

DPL五日市港は敷地面積2万4749平方メートル、延床面積4万9911平方メートル・地上3階建てのマルチテナント型物流施設。最大4社のテナント企業が入居可能。荷物の搬出入は1・2階ともに40フィート海上コンテナを積載したトレーラーが最大34台接車可能なトラックバースを設けているため、荷捌きなどにかける作業効率を高めることができる。

山陽自動車道路廿日市ICから6キロと近く、中国・四国地域だけではなく、関西、北陸、九州地域へのアクセスにも優れる。JR山陽本線五日市駅から1.5キロに位置しているため、従業員が通いやすい環境となっている。

高潮・津波対策としては、1階の高さを広島市のハザードマップよりも高い床高に設計。防犯対策には主要出入り口に電気錠を設置し、カードリーダーで入退出の管理も行う。

また同社は、省エネ・低炭素社会の実現を見据え、太陽光発電システムによる再生可能エネルギーの全量買い取り制度を利用した売電事業に取り組む。太陽光発電システムは1月に着工しており、5月末に竣工・売電を開始する。

発電事業期間は、電力固定買い取り期間の20年で、屋根上1.6万平方メートルに、総発電容量1.7メガワットを敷設する。発電容量315ワットの太陽光発電パネルを5400枚設置し、日中発電した全電力を中国電力へ売電する。予定発電電力量は400世帯分の電力量に相当する年間186万キロワット・アワーで、太陽光発電事業の年間売電売上は4500万円を見込む。

同施設は5月から稼働する予定で、全4区画のうち、すでに1区画でテナントの入居が決まっている。

同社は、物流施設の設計・施工だけでなく物流最適地の提案から維持管理まで、顧客の事業スキームにあわせた専用の物流施設をコーディネートする独自の物流プロジェクト「Dプロジェクト」を展開しており、これまでDプロジェクトでは、BTS型・マルチテナント型を含めて全国で249か所・総敷地面積701万平方メートルを手がけている。

同社は、2007年から中国地域でメーカーや物流企業向けに開発してきた。マルチテナント型では、昨年9月に竣工した「DPL岩国」をはじめ、今回のDPL五日市港、また11月にはDPL岡山を建設する。

広島県内ではBTS型の「Dプロジェクト広島」、「Dプロジェクト西広島物流センター」、「Dプロジェクト広島西風」の3棟を展開しており、同社は今回、中国地域での物流施設展開をより加速させるため、広島市佐伯区五日市港でマルチテナント型物流施設DPL五日市港を稼働させることにした。

■施設概要
名称:「DPL五日市港」
所在地:広島市佐伯区五日市港2-5-12、5-13
敷地面積:2万4749.32平方メートル(7486.66坪)
延床面積 :4万9911.66平方メートル(1万5098.28坪)
構造・規模:鉄筋コンクリート造・鉄骨造地上3階建て
着工:2016年6月1日
竣工:2017年3月31日
入居:2017年5月(予定)