ロジスティクス日本通運が9日発表した2017年3月期決算は、主力のロジスティクス事業が日本、米州、欧州で減収となったことで全体の売上高が前期比で2.3%(448億円)の減収となったものの、国内と東アジアの同事業で収益力が高まり、営業利益は4.8%(26億円)伸びて574億円となった。
同社の売上高の6割を占める国内ロジスティクス事業は、自動車、海運貨物の取り扱いが低調だったため0.2%の減収となったが、利用運送費、外注費、燃料費といったコストの抑制と新規連結会社が加わったことで、部門営業利益は386億円と5.6%の増益。
国内を除く同事業の業績は、米州が減収減益、欧州が減収増益、東アジアが減収減益、南アジア・オセアニアが増収増益で、特に東アジアは為替の影響を強く受けて133億円(11.6%)の減収、営業利益も5億円(33.5%)の減益と下げ幅が大きくなった。
今期は売上高1兆9300億円(前期比3.5%増)、営業利益670億円(16.7%増)、最終利益420億円(15.2%増)を見込む。
■2017年3月期
期初からの累計実績(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
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売上高 | 1,864,301 | -2.3% | |
営業利益 | 57,431 | 4.8% | 3.1% |
経常利益 | 63,806 | 2.3% | 3.4% |
最終利益 | 36,454 | 2.2% | 2.0% |