ロジスティクスSBSホールディングスが11日発表した2017年1-3月の四半期決算は、物流事業の堅調な伸びが人件費などのコスト上昇分を吸収、営業利益が前年同期より26.9%多い8億1100万円となった。
物流事業は大手アパレル、レンタルサービス業などから受注を獲得し、16年に開設した計5万坪に達する物流拠点で作業効率を高めて安定運営と生産性の向上を図り、10億8900万円の増収につなげた。
また、車両運行の効率化を目的とした「カスピアン」プロジェクトでは、自社開発した車両動態管理システムの実証実験を行い、機能の拡充や改善に取り組んだ。
3PLを中心とした物流受託とICT化への積極的な取り組みに加え、茨城県阿見町の物流施設用地9500坪では、3温度対応の物流施設建設工事の着工に向け、準備を進めた。併せて17年中の売却を計画している複数の物流施設についても売却先候補との交渉を開始した。
人件費、燃料費、傭車費がいずれも増加したものの、前年発生した大規模な拠点開設に伴う先行コスト負担が減少したことから、物流事業単体で29.8%の増益を確保した。
通期は売上高1500億円(前期比0.6%増)、営業利益62億円(17.5%減)、最終利益40億円(21.7%減)。通期予想に対する1−3月期の進捗率は、売上高23.2%、営業利益13.1%。
■2017年12月期第1四半期
期初からの累計実績(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
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売上高 | 34,795 | 3.5% | |
営業利益 | 811 | 26.9% | 2.3% |
経常利益 | 930 | 31.0% | 2.7% |
最終利益 | 640 | -12.1% | 1.8% |