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ハイドロエッジ、液化水素の製造5割増強

2017年5月12日 (金)

環境・CSR岩谷産業、関西電力、堺LNGの3社による合弁会社「ハイドロエッジ」(堺市西区)は、水素の需要拡大に対応するため、液化水素の製造能力を現行の1.5倍に増強する。増設ラインからの供給は2019年7月から開始する。

ハイドロエッジは国内初の商業用液化水素製造拠点として、06年4月から営業運転を開始。近畿地方を中心に広く国内への供給をカバーしてきた。

液化水素は種子島宇宙センターから打ち上げられるロケット用燃料や半導体、化学など産業用分野で年々、需要が増加しており、今後も燃料電池自動車(FCV)向けを中心に大幅な伸びが見込まれることから、製造ラインを増設することにした。

現行の水素液化器の生産能力は1時間あたり3000リットルが2系統あるが、これに1系統を増設し、9000リットルへと高める。岩谷産業グループの液化水素製造ラインは今回の設備増強により、「山口リキッドハイドロジェン」のプラント2系統、「岩谷瓦斯千葉工場」のプラント1系統と併せて合わせて6系統、1万8000リットルへと拡大する。