山口リキッド、液化水素の生産能力2倍に増強

環境・CSR岩谷産業とトクヤマは7日、両社の合弁会社「山口リキッドハイドロジェン」で今後の水素需要増に対応するため、液化水素製造能力を現行の2倍に増強すると発表した。2017年11月から供給を開始する。

山口リキッドハイドロジェンは、岩谷産業グループの液化水素事業で3番目の製造拠点として、13年6月から営業運転を開始。中国・四国・九州地方を中心に広く西日本エリアへの供給をカバーしている。

液化水素の需要は、種子島宇宙センターから打ち上げられるロケット用燃料や半導体、化学など産業用分野で年々増加しており、今後は燃料電池自動車（FCV）や燃料電池バス向けに大幅な伸びが見込まれている。

両社は「液化水素の生産体制の強化を図ることで、本格化する水素エネルギー社会をけん引していく」としている。