アパレル無地Tシャツメーカーのキャブ(名古屋市中村区)は6月30日、同社初となる初の海外営業拠点として台湾に子会社を設立し、6月から営業開始したと発表した。国内の1枚から発注・即日発送可能な「在庫肩代わり型」ビジネスを台湾にも展開した。
同社は1930年に創業したアパレルメーカーで、戦後まもなく米軍の放出品の取り扱いを開始し、ミリタリーウェアブランドとして知られるようになったことで、そのノウハウを活かした自衛隊員向け衣料の企画・生産も開始。90年代初頭にはヘヴィーウェイトTシャツの自社製品化を目指し、「UnitedAthle」(ユナイテッドアスレ)を中心としたTシャツブランドを展開してきた。
その後、「在庫肩代わり型」のビジネスモデルを確立。既製の無地アパレルの在庫を国内に保管しているため、取引先は余計な在庫を持つ必要がなく、1枚から発注可能・即日発送を可能にした。
さらに、「通販感覚」でウェブサイトから24時間発注することができるようにしたほか、全在庫数をリアルタイムに公開しており、急ぎの大口発注にも対応している。
近年、台湾からの問い合わせが増えてきたことにより、2013年から現地代理店を通してユナイテッドアスレブランドの製品を販売してきたが、1枚から発注・当日出荷という日本国内と同様の物流システムを提供するため、同社では初となる海外営業拠点を台湾に設立した。17年7月には現地で展示会を行い、18年度の現地年間売上1億円(2,700万台湾ドル)を目指す。