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三井住友海上とウェザーニューズが提携

「豪雨発生前アラート」で貨物の水濡れ防止

2017年7月7日 (金)

環境・CSR福岡県、大分県で豪雨による甚大な被害が出ているなか、三井住友海上火災保険は7日、ウェザーニューズと提携し、こういった情報を「事前に」受け取ることで貨物を守る「気象情報アラートサービス」の提供を開始したと発表した。

4月から開始したこのサービスは、三井住友海上の運送保険「フルライン」(国内貨物総合保険)「サポートワン」(新・物流包括保険)に加入している契約者を対象に、予想降水量、予想風速、予想降雪量のレベルが平常から注意、または注意から警戒に上がった時や、観測地点から基準値以内の地点で落雷を観測した場合に、契約者が登録したアドレスにメールで気象情報を配信するもの。

フルライン、サポートワンでは、集中豪雨により貨物が損害を受けた際に保険が適用されるが、気象情報アラートサービスではそういった被害を事前に防げるようサポートする。

例えば、大雨で倉庫が浸水し、ラック下段にあった商品、直置きした商品が濡れ、手直しなどの費用とあわせて2000万円の損害が発生したケースの場合、気象情報アラートサービスを受けることで、外部からの浸水に備えてラック上段に商品を移動したり、複数のパレットを下に敷くなど、高い場所へ商品を移動するなど、事前対策ができる。

自然災害が発生する前にアラート情報を受け取ることで対策し、万が一貨物に損害が発生した場合には、運送保険でカバーする2段構えの対策が可能となる。

情報は、警戒レベルが上がる3時間前にメールで配信。受信日時や時間帯を設定することで、「情報が欲しい時」のみにメールを受け取ることもできる。

▲ピンポイントの地点設定

拠点の最寄りの大都市ではなく、設定したい地点の住所をピンポイントで設定可能。降水量・風速などそれぞれ「注意」「警戒」レベルの2段階を地点ごとに設定できる。表示は「12時間先」「3日先」「10日先」の3タイプから選べる。

また、このサービス専用ページを設けており、ページ上では雨雲レーダーや週間天気予報といった情報も閲覧できる。利用するには、専用サイトから登録するか、三井住友海上または取扱代理店に問い合わせる。

■「気象情報アラートサービス」専用ページ
http://www.ms-ins.com/marine_navi/cargo/weather/index.html