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イヌイ倉庫、博多アイランドシティの物流拠点開設を再延期

2012年3月29日 (木)

話題福岡市は28日、博多アイランドシティに物流センターを建設する博多アイランドシティプロパティー特定目的会社が、操業開始期限の再延長を市に申請し、これを承認したと発表した。これにより、操業開始期限は2015年3月31日となる。博多アイランドシティプロパティーは、イヌイ倉庫とラサールインベストメントマネージメントインクが折半出資する特定目的会社。

 

市港湾局によると、博多アイランドシティプロパティーは、アイランドシティみなとづくりエリアの港湾関連用地4.4ヘクタールを所有しており、当初の操業開始期限は2011年3月31日となっていたが、2010年10月に期限を2013年3月31日へ延長していた。

 

博多アイランドシティプロパティーは、開設予定の物流センターに家電メーカーの物流拠点を集約するとともに、海外で生産された家電製品を物流センターへ輸入し、九州域内の納品先までの物流共同化を目指す「次世代型の物流プラットフォーム」を構築することで、2013年3月31日までの操業開始を目指した。

 

しかし、欧州債務危機や東日本大震災、記録的な円高など「2010年10月当時は想定し得なかった事態」が相次ぎ、景気や投資時期の先行き不透明感が高まった結果、「関係企業によるプラットホームの構築・実現時期が大幅に遅れる」ことになり、2013年3月末までの操業開始が困難となった。