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福岡で荷降ろし中の作業員がヒアリに刺され軽症

2017年7月27日 (木)

事件・事故福岡市は27日、博多区内の事業所でコンテナからの荷卸し中にヒアリが発見され、荷卸ししていた作業員1人が刺されたと発表した。刺された作業員は軽症だったが、念のため病院で治療を受け、帰宅したという。

このヒアリは中国・広東省の蛇口(シェコウ)港を出港した貨物船に積まれていたコンテナで発見されたもので、コンテナは東区のアイランドシティコンテナターミナルで陸揚げされ、陸路で博多区の事業所に運ばれた貨物コンテナ1個の中で発見された。

貨物船は7月18日m蛇口港からコンテナを積載して出港し、24日にアイランドシティコンテナターミナルでこのコンテナを陸揚げ。26日陸路でアイランドシティコンテナターミナルから東区の運送事業者敷地内に移動、27日に陸路で博多区の事業所へ移動し、コンテナから荷卸ししていた作業員がコンテナの中でサナギを含む働きアリ30匹程度を発見した。

アリはすぐに駆除されたが、その後、専門機関がヒアリであることを確認した。確認後、環境省の出先機関である九州地方環境事務所の指示で、福岡市がこのコンテナ周辺にベイト剤トラップを設置。さらにコンテナターミナルの運営者である博多港ふ頭に連絡し、アイランドシティコンテナターミナル内の緊急調査を実施したが、ほかのヒアリは発見されなかった。

市では、アイランドシティコンテナターミナルの外周を忌避剤で囲むとともに、ターミナル内のヒアリ調査、ベイト剤の設置などを通じて駆除を継続する。

ヒアリは攻撃性が強く、市や環境省は生きた個体を素手で触らないように注意を呼びかけている。刺された場合、体質によってはアナフィラキシー・ショックを起こす可能性があるとされている。