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東レ、中国の樹脂事業体制を再編

2010年8月17日 (火)

拠点・施設東レは16日、中国の樹脂事業の生産・販売機能を再編すると発表した。新たに中国樹脂事業の統括会社として「東麗塑料(中国)有限公司」、同社の子会社として華北・華東地区で樹脂コンパウンドの生産・販売を手掛ける「東麗塑料科技(蘇州)有限公司」を設立したもの。両社は今月から営業を開始している。

 

華南地区の樹脂コンパウンド事業会社「東麗塑料(香港)有限公司」を中国樹脂事業の統括会社に位置づけ、東麗塑料(中国)有限公司に改称。同時に、蘇州の樹脂コンパウンド生産子会社である「東麗吉祥塑料科技(蘇州)有限公司」を東麗塑料科技(蘇州)有限公司に改称するとともに、販売機能を追加し、中国華東・華北地区で生販一体のオペレーションを行う。東麗塑料(深セン)有限公司はこれまで通り、華南地区で樹脂コンパウンド生産会社として運営する。再編はグループ樹脂事業の成長拡大戦略の一環として実施し、中国市場を対象とした樹脂事業の拡大を目指す。

 

新体制を発足させ、中国市場で樹脂製品の生産・販売・開発・技術サービス機能を一元化することで、事業の効率化と機動的な運営を実現させたい考え。今後は販売、技術サービス体制も強化し、既存商圏の拡大を目指す方針で、中国国内市場を中心に新規販路を開拓する。生産体制も拡充し、ナイロン、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)など高機能樹脂コンパウンド比率を拡大する。