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「一般人」配送アプリ、運営会社が自社荷物任せ品質調査

2017年9月8日 (金)
空白

ロジスティクスバイク便による緊急輸送事業などを手がけるセルート(東京都新宿区)は8日、一般人が空き時間を使って配達を行う物流プラットフォームアプリ「DIAq」(ダイヤク)の運送品質を確かめ、自転車や原付きなどで運送者として参加するドライバーの運送機会拡大につなげる取り組みとして、これまで宅配などの外部サービスを用いて行っていた荷物発送にDIAqを利用し、運送者を評価する取り組みを行う、と発表した。

自転車、原付、125cc以下の小型二輪を用いて配達を行う運送者のサンプリング調査を9月11日から2018年3月末まで実施する。評価は5つの項目に分けて行い、それぞれの項目を3点満点として、合計得点を総合評価とする。

評価ポイントは同社の公式Facebookページ(https://www.facebook.com/DIAqPR/)で公表している。総調査予定数は毎日6件で計800件程度。

DIAqは、ラストワンマイルのドライバー不足を解決するため、自転車で通学する学生、買い物に行く主婦、出前の原付から個人事業主のプロドライバー、バイク便のプロライダー、自転車便のプロメッセンジャー――といった「一般人」が空き時間を使って荷物を運ぶプラットフォームアプリ。

DIAqを通じて配達を注文するユーザーは、審査プロセスとレビューシステムで運送者の品質を事前に詳しく把握した上で安心して利用できる仕組みで、レビューシステムを用いることで、運送者が品質を上げて高評価を得ることが次の機会につながるため、品質を上げるための動機づけとして導入している。

しかし、レビューシステムには「まだ評価をつけられていない新規参入者にとって、最初の仕事の機会を得ることが難しくなる」という側面もあり、DIAqの利用シーンでも、評価実績がある運送者と実績のない運送者が同時に候補に挙がった場合、評価の実績がある運送者が選ばれやすい傾向がある。

そこで、同社は「ユーザーに安心して利用もらうこと」と「新規参入した運送者に仕事の機会を増やしてもらうこと」を目的に、自社が宅配などの外部サービスを用いて行っていた荷物の発送にDIAqを利用し、運送者の評価を行うことにしたという。