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日本特殊陶業、センサ素子の生産能力増強

2012年3月23日 (金)

荷主日本特殊陶業は23日、センサー事業の主力製品「酸素センサ」の中枢部品であるセンサ素子の生産能力を増強すると発表した。小牧工場で原料工場の建屋を新築するとともに、子会社「セラミックセンサ」で建屋を増床し、新設備を導入する。投資総額は52億円で、増強により現状から生産能力が15%増加する。

 

将来の需要拡大に備えて安定した供給体制を構築し、高い成長が見込まれるセンサ事業を継続的に成長させる目的で、センサ素子の生産能力増強を決めたもの。増強に併せて高効率の生産設備を導入することで生産性の向上を図り、競争力の強化につなげる狙い。

 

酸素センサは、現在の排ガス浄化システムの空燃比制御で重要な役割を担う機能部品として広く普及しており、自動車用酸素センサの需要は中国を含む新興国を中心に今後も増加傾向にある。

 

また、世界的な環境保全の流れから二輪車にも排ガス規制が適用され、アジア圏を中心に二輪車への酸素センサ採用も増加していくことから、同社では「今後も世界規模で酸素センサの需要は拡大していく」と見ている。