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三井物産、農薬ビジネスを強化、アイルランドのメーカー買収

2010年8月18日 (水)

産業・一般三井物産は17日、ベルギーの100%子会社「ミツイ・アグリサイエンス・インターナショナル・エスエー・エヌヴイ」を通じ、後発農薬の製造・販売会社「アグリガード・ホールディングス・リミテッド」の発行済株式100%を取得、買収を完了したと発表した。

 

アグリガード社は、英国市場を中心に麦、菜種等の大型作物向けに後発農薬の製造・販売事業を展開。三井物産の欧州農薬事業統括会社であるミツイ・アグリサイエンス・インターナショナル社は日系農薬メーカー製品を主力とし、果樹・野菜などの高付加価値作物に使用される農薬(殺虫剤・殺菌剤)を主に販売している。

 

ミツイ・アグリサイエンス・インターナショナル社は今回の買収によって、アグリガード社が得意とする大型作物に使用される農薬(除草剤)を併せて提供できるようになり、品揃えの充実を機に、高付加価値作物市場、大型作物市場への販売力を強化する。

 

三井物産は、米国でも生物農薬製造・販売会社のセルティスUSAを運営しており、化学・生物農薬の両面から農薬製品を提供することで、3-5年後に農薬事業の売上高1000億円を目指す。