ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

フードデリバリーのWolt、日本市場から撤退

2026年2月25日 (水)

(出所:Wolt)

フードフィンランド発のフードデリバリーサービス「Wolt」(ウォルト)は、日本市場から撤退する。運営元の米ドアダッシュは、日本を含む4か国でWoltと「Deliveroo」(デリバルー)ブランドの事業を停止すると発表した。日本では2026年3月4日をもって、Woltのサービス提供を終了する。

ドアダッシュによると、今回の撤退は国別の事業環境を数か月にわたり検証した結果に基づく判断で、「持続的な規模拡大と長期的な競争優位を実現できる地域に投資を集中する」というグループ方針に沿ったもの。日本のほか、カタール、シンガポール、ウズベキスタンの計4か国で事業を停止する。各国では今後、秩序ある清算プロセスに移行し、現地チームやパートナーと連携しながら、利用者、加盟店、配達パートナーへの影響を最小限に抑えるとしている。

Woltは20年3月に広島市でサービスを開始し、日本市場に参入。その後、全国30都市以上に展開を拡大した。22年6月にはドアダッシュによる買収が完了し、日本ではWoltブランドを維持したまま事業を継続してきた。一方、22年7月にはダークストア型ネットスーパー「Wolt Market」を全店閉鎖するなど、成長戦略の見直しが進んでいた。エリア拡大のペースも鈍化しており、収益性や投資効率を重視した戦略転換の兆しが見られていた。

ドアダッシュ・インターナショナルの責任者で、Wolt共同創業者でもあるミキ・クーシ氏は、「困難な決断だが、最高のプロダクトを提供できる地域に集中し、長期的な成功を築くための判断だ」とコメントしている。なお、今回の撤退や限定的な運営変更は、ドアダッシュの財務見通しに実質的な影響を与えるものではなく、26年2月に公表した業績ガイダンスも変更しないとしている。

Woltの日本でのサービスは、26年3月4日まで通常どおり利用可能。フードデリバリー市場では、競争激化やコスト上昇を背景に事業者の撤退や再編が続いており、Woltの日本撤退も、グローバル企業による投資選別が一段と進んでいる現状を映す動きといえそうだ。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com

LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。

ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。