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シャープ、印刷2社と堺の液晶フィルター事業統合に合意

2012年4月11日 (水)

拠点・施設シャープ、凸版印刷、大日本印刷は10日、堺地区で展開している液晶フィルター事業をシャープ子会社のシャープディスプレイプロダクト(SDP)に統合することで基本合意したと発表した。今月末にも最終契約書を締結し、6月30日付で統合する。

 

凸版印刷、同子会社のトッパンエレクトロニクスプロダクツ、大日本印刷、同子会社のDNPカラーテクノ堺の堺工場での液晶カラーフィルター事業をSDPに統合し、液晶パネルの主要部材であるカラーフィルターなど大型液晶事業の効率化を図り、競争力強化を目指す。

 

SDP(堺工場)は2009年10月から稼動を開始した世界で唯一の第10世代液晶工場だが、経営環境の厳しさが増していることから、同工場の操業安定化とコスト競争力の強化が必要となっていた。

 

シャープは先ごろ、鴻海精密工業グループと資本業務提携契約を締結。SDPで生産する液晶パネル・モジュールを鴻海精密工業とシャープがそれぞれ50%ずつ引き取ることが決まっている。

 

SDPの株式は、鴻海精密工業グループの郭台銘氏が132万株(所有割合46.48%)を取得するとともに、今回の統合に伴う対価として新株式を発行する見通しとなっているため、統合が実現すればシャープのSDPに対する議決権比率は40%未満となり、子会社から外れる見込み。