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フェデックス、書類用梱包材輸送時のCO2をオフセット

2012年4月11日 (水)

ロジスティクスフェデラルエクスプレス(フェデックス)は11日、同社の書類用梱包材「フェデックス・エンベロープ」の輸送時に排出されるCO2をオフセットしてカーボンニュートラルな輸送を目指す、新たなプログラムを開始すると発表した。

 

書類用梱包材に対するカーボンニュートラルな輸送プログラムの無償提供は、国際的な貨物輸送会社で初めて。書類輸送用梱包材として広く使用されているフェデックス・エンベロープは100%リサイクル素材で作られており、すべてリサイクル可能となっている。

 

フェデックスでは今後、大気中の温室効果ガスを転換・隔離するグローバルプロジェクトに投資し、同社が世界各国で取り扱うすべてのフェデックス・エンベロープの輸送で排出されたCO2の影響をオフセットする。取り組みは「より持続可能な世界の実現」を目指す同社のアーススマートソリューションの一環として実施するもの。

 

新プログラムは、フェデックス・エンベロープの輸送で排出されたCO2量を1年ごとに計算し、年間CO2排出量に相当するカーボンクレジットを「BPターゲット・ニュートラル」から購入することで、排出したCO2をオフセットする。

 

BPターゲット・ニュートラルは二酸化炭素排出量削減や環境保護関連プロジェクトへの投資を通じ、排出されたCO2量の相殺を図る非営利組織で、代表的なプロジェクトにはオランダのバイオガス農園施設、荒廃した草地を商業林に転換するタンザニア南部高地の森林再生プロジェクト、タイ初の衛生埋立地での埋立ガス収集システム――などがある。

 

フェデックスは2008年、米国の輸送業界で初めて自社機が排出するCO2の削減量と商用車両の燃費効率に対する目標値を定めた。11年末時点で航空機のCO2排出量は、05年に比べて13.8%削減。米国内の集配車両の1ガロンあたりの走行マイルも、05年から11年末までに16%以上改善した。

 

また、太陽光発電システムを搭載した施設を6か所保有しており、6メガワットを超える再生可能エネルギーを供給できる。カーボンニュートラル・プログラムは、フェデックス・インターナショナル・プライオリティ(IP)、フェデックス・インターナショナル・エコノミー(IE)で使用されるフェデックス・エンベロープに適用される。フェデックス・エンベロープの年間取扱個数は現在、全世界で2億個を超えている。