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OKI、倉庫内の異常温度を検知する光ファイバーセンサー

2017年10月18日 (水)

サービス・商品OKIは18日、倉庫や製造ライン、橋梁などの温度・歪みのリアルタイム分布測定を可能とした「光ファイバーセンサー」評価キットを20日から提供開始すると発表した。

製造ラインや工場内の温度監視、社会インフラ監視などでは、長距離・広範囲で温度・歪みをリアルタイムに計測することで、製品品質の向上や安全・安心な社会の実現への貢献に対する期待が高まっている。

しかし、これまでは広い測定範囲に多くの電気式センサーを設置し、情報を収集する方法が一般的でネットワークを含めた機器の導入・設置に膨大なコストがかかっていた。

このため、解決策として光ファイバーセンシング技術が注目されていたが、従来の技術では多数のデータ演算処理を実行して計測結果を得るために時間がかかり、リアルタイムに状況変化をとらえるための利用に適さないという課題があった。

OKIは、これらの課題に着目し、通信市場で長年取り組んできた高速光通信技術を活かし、独自の新技術「SDH-BOTDR方式」の光ファイバーセンシング技術を開発した。

この技術を採用した光ファイバーセンサー評価キットは、既存のBOTDR方式にないリアルタイム分布測定で、製造、防災、社会インフラなどさまざまな分野で活用できる。

例えば、大型プラントや倉庫の火災・異常温度の位置検知による防火対策、大型製造装置の内部温度分布測定による品質管理や製品のトレーサビリティ管理、工場内の温度分布測定を空調管理、橋梁の歪みやワイヤーロープの歪み・断線の監視などが可能となる。