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M&Aゼンリンとゼンリンデータコムは27日、欧米で地図・位置情報サービスを展開するトムトムインターナショナル（オランダ・アムステルダム）と協業し、「高度でリアルタイムなトラフィックサービス」を日本で共同開発すると発表した。
カーナビゲーション機能の充実、コネクテッドカー、自動運転なと?先端技術への活用や、新たなモビリティサービスの実現を目指して協業することにしたもの。トムトムは68か国で地図サービスを展開し、5億以上に上る膨大な交通ビッグデータを収集。AIやマシンラーニングを駆使して分析処理して配信するリアルタイム交通情報「TomTomTraffic」を提供している。
トムトムのAIやマシンラーニング技術と、ゼンリンの高精度地図データベース、ゼンリンデータコムの情報処理技術を組み合わせ、高度なトラフィックサービスを共同開発する。
具体的には、国内のカーメーカー、ナビメーカー、ナビアプリベンダーなどへの提供に向け、2018年度以降にトラフィックサービスの実証を開始する予定で、渋滞情報だけでなく正確な到着時間の予測、高精度な渋滞最後尾予測など、ドライバーの利便性を大きく高める機能の開発を目指す。
また、両社はトラフィックサービスの提供を通じて自動車やモバイル端末などのIoT機器から得られる位置情報ビッグデータを相互に連携・活用することで、社会全体の交通情報の精度が向上する「地図エコシステム」の構築を目指す。
これにより、ナビゲーションなで既存サービスの充実、ダイナミックマップ基盤の高精度3次元地図データの協調領域と連携することで、自動運転システムへのダイナミック情報の生成・提供が実現。渋滞の抑制、スムーズな交通流などIoTと連携したスマートシティにも寄与する。
さらに、この地図エコシステムを活用することにより、地図データの逐次更新への取り組みも検討している。
