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ユーエイキャスターが関東工場開設、物流再編

2017年10月30日 (月)

拠点・施設キャスター専門メーカーのユーエイキャスター(大阪府東大阪市)は30日、埼玉県飯能市の飯能大河原工業団地で建設していた「関東工場」が完成し、11月から操業(試運転)を開始すると発表した。2018年4月から本格稼働に入る計画。

同社は新工場を供給体制の強化とマザー機能を担う生産拠点に位置づけ、需要が多様化する市場に向け、生産力の向上とデリバリーの強化を図ることで顧客ニーズに対応する。

これまで国内では奈良池沢工場、奈良額田部工場、福岡工場の3拠点、海外では蘇州工場(中国)、上海工場(同)の2拠点で生産してきたが、受注生産・OEM市場を中心に6000種類以上のキャスターを生産し、新規納入社数も年間100社以上のペースで増え、主要取引先が1000社を超えるなど増え続ける受託製造要請に対応するため、新拠点の立ち上げを決めた。

これに伴い、中部以西を奈良工場・福岡工場、関東以北は関東工場から供給する体制を構築し、災害時のリスク分散と同時に受注から出荷までの納期短縮や物流コストの低減を図ることで、顧客の要望に素早く対応していく。

新拠点は敷地面積8808平方メートル、地上3階建て、延床面積7218平方メートルで、同社の拠点では福岡工場に次ぐ規模となる。主に産業用キャスターを製造する。生産能力は年間2000万個。

大型設備を下層階へ、小型製品の生産設備は上層階へ配備するなどして機能的にすべてのフロアに生産工程をレイアウトし、部品保管倉庫機能持つ設備として、1000パレットの保管量を備える最新の自動倉庫を導入、生産効率を高める。