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日本で需要予測ニーズ高まり人材難悪化、ヘイズ

2018年1月23日 (火)
空白

荷主外資系人材紹介会社ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン(東京都港区)は23日、採用動向レポート「インサイドストーリー」サプライチェーン編を公開し、「日本型サプライチェーン」について「回復力で世界有数」だとしながらも「世界的なシステムの変化に伴い遅れを取っている感がある」との評価を示した。

レポートでは、日本型のサプライチェーンの特徴について「レジリエンス(回復力)で世界有数である日本型サプライチェーンは、危機対応の面でほぼ敵なしの状態だった」とし、数々の大規模災害を乗り越えて早期に復旧させた日本の物資供給システム(物流)を肯定的に評価。

現在の状況については「世界的なシステムの変化に伴い後れを取っている感があることを示唆している」と問題点を指摘し、「日本とEUの大規模な貿易協定の合意を受け、国内のサプライチェーンは対応の準備を整えているが、そのためには有能な人材の育成が必要だ」と、今後は「対応にあたる人材の必要性」を唱える。

具体的な改善の兆候として、レポートは「需要予測」の構築にあると指摘。「日本で需要予測はこの2年間で新たに出現した職務機能」だとした上で、このまま日本で需要予測へのニーズが高まる場合、この分野に就く人材が「あと2年続く可能性が高い」と予測、人材難はさらに悪化するとの見通しを示した。