財務・人事丸全昭和運輸が9日発表した2018年3月期第3四半期(4-12月期)決算は、物流事業、構内作業・機械荷役事業ともに堅調に推移し、営業利益が10.7%増加した。
貨物自動車運送事業は、関東地区ではステンレス、精密機器、住宅資材、輸出建機の取り扱いが増加した。中部地区では、ステンレスが増加、関西地区では日用雑貨や変圧器増え、同事業全体では、増収となった。
港湾運送事業は、関東地区では精密機器の輸出や中東向けプラント案件が増えて増収。倉庫業は、関東地区では日用雑貨や断熱材の取り扱いが減少したが、住宅資材が増えた。関西地区では、断熱材が減少したが、日用雑貨が増加し、倉庫業全体では、増収を確保。
鉄道利用運送事業は、関東地区での住宅資材や樹脂が増加したことで増収。その他の物流附帯事業は、外航船収入では、自動車部品、中東向けプラント案件、合成ゴムや工業用ガスの輸出に伴う海上輸送が増加して増収。内航船収入では石炭の取扱いが増えて増収となった。
航空収入では、中東向けプラント案件の輸出取扱い増加や輸出向け変電所設備の新規獲得により増収。荷捌収入では、モーター関連部品・変圧器が増えて増収だった。物流附帯事業全体では増収となった。
その結果、物流事業の売上高は6.2%増収、セグメント利益は9.6%の増益だった。
構内作業・機械荷役事業は、構内作業が鉄鋼関連製品の取り扱いが増えたことで増収。機械荷役事業は、クレーン作業の取り扱いが減少し、減収となった。全体の売上高は4.3%増収、セグメント利益は5.3%の増益。
■2018年3月期第3四半期
累計(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
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売上高 | 82,628 | 6.5% | |
営業利益 | 4,561 | 10.7% | 5.5% |
経常利益 | 5,130 | 11.0% | 6.2% |
当期利益 | 3,594 | 13.7% | 4.3% |