財務・人事丸全昭和運輸が11日発表した2018年3月期決算は、鉄鋼や化学製品といった既存荷主の業績好調に加え、モーター関連製品や住宅資材の3PL業務の拡大などにより、5期連続の増収増益となった。
物流部門のうち、貨物自動車運送事業は、関東地区でステンレス、精密機器、住宅資材、輸出建機が増加したほか、中部地区でステンレスが増加、関西地区で日用雑貨や変圧器の取り扱いが増加した。また、モーター関連製品が増え、貨物自動車運送事業全体では増収となった。
港湾運送事業は、関東地区で半導体設備の輸出増や中東向けプラント案件の増加があり増収。倉庫業は、関東地区で住宅資材や幼児用教材が増えたほか、関西地区で日用雑貨が増加した。モーター関連製品の取り扱い増もあり倉庫業全体では増収となった。鉄道利用運送事業は、東地区での住宅資材や樹脂製品の取扱い増加があり増収。
その他の物流附帯事業は、外航船収入では自動車部品、中東向けプラント案件、合成ゴムや工業用ガスの輸出に伴う取り扱い増加があり増収。内航船収入では石炭の取り扱い増加があったが穀物類の取り扱い減少があり減収となった。また、航空収入では、建設機械部品の輸入増や変電所設備の輸出業務新規獲得により増収。荷捌収入ではモーター関連製品の増加があり増収。物流附帯事業全体では増収だった。
物流部門全体の売上高は5.2%増収の933億9200万円、セグメント利益は8.9%増益の46億3600万円となった。
■2018年3月期
累計(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
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売上高 | 110,685 | 5.6% | |
営業利益 | 6,091 | 9.7% | 5.5% |
経常利益 | 6,786 | 10.3% | 6.1% |
当期利益 | 4,699 | 6.3% | 4.2% |