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東レ、ハンガリー炭素繊維工場の生産能力増強

2018年4月6日 (金)

拠点・施設東レは6日、米国の子会社Zoltek Companiesの「ラージトウ炭素繊維」の生産設備増強を決定したと発表した。今回の設備増強では、Zoltekのハンガリー工場の生産能力を現行の年産1万トンから1万5000トンに増強する。設備投資額は1億3000万USドル(137億円)で、2020年度に生産を開始する。

Zoltekは、現在メキシコ工場の能力を年産5000トンから1万トンに引き上げる設備増強を実施中で、今回のハンガリー工場での増強後には、Zoltek全体で年産2万5000トンの生産能力となる。

ラージトウはフィラメント数が4万本以上の炭素繊維で、風力発電機翼、樹脂コンパウンド強化剤など産業用途での要求特性を満たす、安価な製品として使用されている。

昨今、産業用途向けの需要が急拡大しており、なかでも風力発電機翼用途では、欧州をはじめ、中国、インドを中心としたアジアや南米でも需要が増えている。また、発電機の大型化により、1機あたりのラージトウ炭素繊維使用量増加によるさらなる需要拡大が期待されている。