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国際海運「今世紀中のGHG排出ゼロ」合意、IMO

2018年4月16日 (月)

話題国際海事機関(IMO)は13日、英ロンドンで開催した海洋環境保護委員会で、今世紀中に国際海運の温室効果ガス(GHG)の排出量「ゼロ」を目指す「GHG削減戦略」を採択した。

この戦略は、単一セクターで全世界的に今世紀中のGHG排出ゼロを目指すことに世界で初めてコミットしたもので、2030年までに国際海運全体の燃費効率を40%改善し、50年までに半減、最終的に今世紀中のGHG排出ゼロを目指す。

IMOは16年から国際海運全体が目指すべきGHG排出削減に関する将来のビジョンや目標、その実現のための対策などを盛り込んだ「GHG削減戦略」の策定作業に取り組み、多数の提案がある中、日本案を中心に最終合意した。

GHG削減戦略ではこのほか、ハード・ソフト両面で省エネを推進し、経済的インセンティブ手法の実施、新たな燃料の導入・普及などの短・中・長期的対策に取り組むこと、船籍上の区別なく先進国・途上国共通の対策を講じること、開発途上国などに対し必要な技術協力などを行うこと――も盛り込んだ。