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三井物産と三菱地所、マレーシアで物流施設共同開発

2018年5月17日 (木)

国際三井物産と三菱地所は17日、マレーシアの不動産開発会社との合弁会社を通じ、クアラルンプール近郊で賃貸物流施設・工場の開発事業に参画すると発表した。

合弁会社は16日に事業用地の売買契約を結んだ。現在は三井物産と現地不動産開発会社との合弁事業となっているが、関係当局の許認可取得後に三菱地所も参画する。出資比率は現地企業と日本側JVの折半出資で、JVの比率は三井物産が60%、三菱地所が40%となる。

契約した敷地面積は16万平方メートルで、総事業費は130億円を見込む。テナントのニーズに合わせて物流施設や工場を開発する事業を運営する。

同国では一般消費財やECの需要増などに伴い、賃貸用物流施設や工場といった事業拠点を集約・強化する動きが続いており、今後も消費地に近く交通アクセスに優れた立地でのニーズ拡大が見込まれる。

今回の事業の計画地となるブキラジャ地域は、クアラルンプールとマレーシア最大のクラン港の中間に位置し、既存高速道路へアクセスしやすいほか、19年には計画地に沿ってマレー半島を南北に結ぶ高速道路も開通することになっている。

三井物産と三菱地所は、中国と米国カリフォルニア州で物流施設の開発事業を共同で手がけた実績があり、今回はこれらに続く3つ目の案件となる。

▲計画地の概要(出所:三井物産、三菱地所)

■プロジェクト概要
所在地:マレーシアバンダーブキラジャ
用途:物流施設、工場
土地面積:15万7000平方メートル
延床面積:15万5000平方メートル(想定)
総事業費:130億円(想定)
着工日:2018年10月(第1期)
竣工日:2019年9月(第1期)