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全国の工場から中国へ最長3日

下関・長州出島に日中韓結ぶ高速RORO船定期寄港

2018年5月28日 (月)

ロジスティクス韓国パンスターライン傘下のサンスターライン(大阪市中央区)は28日、下関港へ週3便の定期寄港を開始したと発表し、日本・中国・韓国を結ぶ航路で国内港への寄港ネットワークを拡大した。

昨年11月に名古屋への寄港を開始したのに続き、韓国・中国RORO線航路で国内最大級の国際フェリー基地を抱える下関の沖合人工島「長州出島」へ寄港することにしたもので、パンスターグループの国内寄港地は東京、名古屋、大阪、金沢、下関と5港へ拡大し、京浜、東海、阪神、西日本と日本を代表する経済圏にリーチするネットワークを整えた。

「航空輸送より安く、海上輸送より早い」という高速RORO船3隻と下関・長州出島の地の利を生かし、全国の工場から中国まで2-3日間で運送する「3か国特急サービス」を提供する。

下関港は中国・韓国に近く、通関・検疫などスピーディーな貿易手続きの検査体制が特徴で、中でも沖合人工島・長州出島は関門海峡を通る必要がないことから、より早い入港・着岸が可能。

コストは航空輸送の半分程度に抑えながら、荷役時の衝撃が一般コンテナ船の荷役に比べて小さく、ダメージリスクを抑えられるのもRORO船の優れている点で、「コストはかかるが破損リスクを抑えスピーディに輸送したい」「ダメージリスクがあり時間は掛かるがコストを抑えたい」といったニーズに対し、これまで航空輸送か海上輸送しかなかった選択肢が増えることになる。

投入船は積載力264TEUの「PANSTAR GENIE1」「PANSTAR GENIE2」、220TEUの「SANSTAR DREAM」の3隻。

■日本→韓国の運航スケジュール
東京(月、金)→釜山(水、日)
大阪(月、水、木、金)→釜山(火、木、日、土)
名古屋(火、土)→釜山(木、日)
敦賀・金沢(月・火、金)→釜山(水、日)

■日本→中国の運航スケジュール
東京→石島
大阪(月、水、金)→石島(水、金、月)
名古屋→石島
下関→石島