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SBSフレック、EC配送に自転車導入し配送時間最短3分の1に

2018年6月13日 (水)
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話題SBSホールディングス傘下のSBSフレックは13日、JR総武線の市川駅を中心とするエリアで電動アシスト自転車による配送を開始した、と発表した。

三温度帯の食品物流を全国展開する同社は千葉県市川市の拠点「市川デリバリーステーション」でEC通販の宅配業務を手がけているが、その配達エリアは駅に近く、高層マンションと戸建住宅地が混在する住宅密集地域となっている。

こうした地域事情から、一方通行道路や車では大きく迂回しなければならない場所が多いため、市川デリバリーステーションでは、配送業務専用の電動アシスト自転車を導入、テスト期間を経て配送効率を高める取り組みを5月15日から立ち上げたもの。

導入に際しては「安全への配慮を最も重視し、自転車配送専用のマニュアルを整備、普通自転車とは異なる法規上の位置づけや走行上の留意点などについて研修を行った」ほか、配送コースについても配送用自転車の機動力を発揮しやすくするため、最も住宅が密集しているエリアを中心に設定した。

まずは2台を導入したという配送用の自転車には、SBSグループのロゴマークをあしらった。4月から開始したテスト配送の結果、これまで自動車で15分程度かかっていたエリアに5分で到着できるようになったほか、着脱可能な荷台のまま棟内を配達するなど、時間・作業量がともに軽減できる効果を確認。

また、配送員が住民の目に留まる存在になったことで、顧客とのコミュニケーションが活性化するという「想定していなかった効果」も得られたという。

テスト配送はおよそ1か月半実施し、軽自動車による配送との効果的な連携パターン、ドライバーを安定的に確保する施策、大口・大型荷物の対応といった課題も生じたが、「現場で一つひとつ検証し解決しながらより良い運営方法を検討している」として、ほかのエリアでも自転車配送を積極的に進めていく方針。