ロジスティクス日新は21日、日欧間の新たな輸送ルートとして期待される、ユーラシア大陸横断鉄道「中欧班列」を利用した「日中欧Sea&Rail一貫輸送サービス」の本格開始に向け、初出荷となる出発式を20日に行ったと発表した。
今回の輸送では、横浜港から中国・連雲港まで海上輸送し、鉄道を利用してカザフスタンとの国境のホルゴスを経由し、ドイツ・ハンブルグまでの一貫輸送を行う。横浜からハンブルグまで27日間で輸送を完了する計画。
同社の一貫輸送サービスでは、チャイナレールウェイコンテナトランスポート(CRCT)社のコンテナを使用し、日本から欧州まで同一コンテナで輸送する。同社コンテナを日本で初めて利用する第一便となる。
サービスの本格開始後もCRCT社のコンテナを使用することで、同社と提携する欧州主要駅のコンテナデポを利用することが可能となり、従来の鉄道輸送に比べ利便性が高まる。
日新は、1965年から日欧間の国際鉄道輸送を開始し、現在では中国と欧州を結ぶ鉄道輸送も手がけている。中国物流大手の日本法人であるシノトランスジャパン協力のもと、日中欧Sea&Rail一貫輸送サービスを年内に商品化することとしている。