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日通、中欧鉄道活用した日欧複合一貫輸送開始

2018年5月15日 (火)
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サービス・商品日本通運は15日、中国と欧州を結ぶ中欧鉄道を利用した日本・欧州間の複合一貫輸送サービスの販売を21日から開始する、と発表した。

複合一貫輸送サービスは「ユーラシアトレインダイレクト」の名称で、海上・鉄道輸送を組み合わせた「シー&レール」と航空・鉄道輸送を組み合わせた「エア&レール」の2種類を用意し、ニーズに応じて海上輸送のみの場合から大幅にリードタイムを短縮する。

シー&レールは東京・横浜・名古屋・大阪・神戸の国内主要港から中国の大連までを海上輸送、大連から独デュイスブルグまでを鉄道輸送とする形で組み合わせたもので、東京港からデュイスブルグ鉄道ターミナルまでのリードタイムは、海上輸送のみの場合より最大12日短い28日となる。

発地でバンニングしたコンテナを仕向地までワンウェイで利用できるため、積み替えのロスがなくなるほか、日通がハウスウェイビルを発行し、発地から着地まで一貫して輸送責任を明確化することで、安心感につなげる。

エア&レールは成田・羽田・中部・関西の主要4空港から中国の重慶までを航空輸送で、重慶からデュイスブルグまでを鉄道輸送で結ぶサービス。貨物量に応じてコンテナ貸切(FCL)サービス、混載輸送(LCL)サービスの利用が可能で、成田空港からデュイスブルグ鉄道ターミナルまでのリードタイムは最短でFCLでは22日、LCLでは24日となる。

日通では、2015年11月から中国欧州間クロスボーダー鉄道輸送サービスを「航空輸送と海上輸送の中間に位置する第3の輸送モード」と位置付けて新商品の開発に取り組んでおり、昨年から日本発着貨物への対応についても要望が寄せられるようになったという。