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CRE春日部に物流施設竣工、コイズミ物流が全棟利用

2018年7月2日 (月)
空白

拠点・施設シーアールイー(CRE)が埼玉県春日部市で開発を進めていた物流施設「ロジスクエア春日部」が、6月29日竣工した。小泉産業グループの物流子会社であるコイズミ物流(大阪市中央区)が全棟利用する。

ロジスクエア春日部は、主要幹線道路である国道16号線と国道4号線(越谷春日部バイパス)に近く、両国道の交差部分である庄和インターチェンジ(IC)から1.8キロに位置している。

接道する都市計画道路藤塚米島線の全線開通により、主要幹線道路へのアクセスが向上し、物流施設としてのロケーションに優れる。また、東武アーバンパークライン南桜井駅から1.1キロと徒歩圏内にあるため、雇用も確保しやすい。

施設は1万3662平方メートルの敷地に地上3階建て、延床面積2万2189平方メートルで建設。ワンフロアが2150坪の3階建てで、1階のトラックバースを北側・東側の2面に、計26台分のトラック接車バースを設け、複数テナントによる分割使用にも対応している。場内出入口は入口専用、出口専用の計2か所のゲートを設け、敷地内車両動線をワンウェイにすることにより、トラック車両の渋滞や接触事故の防止に配慮した。

基本スペックは、平均照度300ルクス以上、床荷重は1.5トン(1平方メートルあたり)、有効高さは各階6メートル以上を確保し、外壁には金属製サンドイッチパネル、防火区画壁には耐火断熱パネルを採用、さらにブレース(筋交い)や間柱を無くすことで保管効率の向上に寄与する設計となっている。

▲1階庫内

昇降設備は、荷物用エレベーターを2基、垂直搬送機3基を実装。各階に2か所の将来コンベア貫通用床開口を想定した構造設計を採用し、将来的に上下階に跨った縦搬送マテハン設備の設置を可能としている。

環境対策には、全館LED照明、人感センサー、節水型衛生器具の導入、さらに屋根全面に出力0.84メガワットの太陽光発電設備を設置。CASBEE埼玉県のAランク認証とBELS評価5つ星を取得している。

▲2階庫内

このほか、開発物件の標準装備である緊急地震速報システムの導入やAEDの設置、非常用電源供給装置、延焼拡大防止対策として自動火災報知設備に断路器を設置することで、入居テナントのBCP(事業継続計画)へ配慮した。

また、施設内の「サイン」として、有効高さ、床荷重、照度などの倉庫機能を可視化した親近感のあるデザインの採用や、敷地内休憩スペースの設置など、作業者の快適性を高めるための工夫を取り入れている。

■施設概要
名称:ロジスクエア春日部
所在地:埼玉県春日部市永沼
敷地面積:1万3662.13平方メートル(4132.79坪)
主要用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
構造:柱鉄筋コンクリート造+梁鉄骨造(3階のみ柱鉄骨造)
規模:地上3階建て
延面積:2万2189.59平方メートル(6712.35坪)
着工:2017年6月26日
竣工:2018年6月29日