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RFIDでレンタルトラック1200台をリアルタイム管理

2018年7月2日 (月)

サービス・商品物流IoTサービスを提供するユーピーアール(千代田区)と、通信とIoT環境を提供するJ.C.O.S(東京都港区)は2日、920MHz帯アクティブRFIDタグを活用したクラウド型レンタル用車両管理システムを開発し、1200台のレンタル用車両のリアルタイム管理サービスを1日から開始したと発表した。

▲アクティブRFIDタグ

具体的には、A-TRUCK(千葉県船橋市)がレンタルトラックを保管している全国12か所のヤードにRFIDリーダを設置、レンタル用車両に搭載したアクティブRFIDタグ端末を活用して、毎日のレンタル用車両の出入り監視や在庫管理、ヤード内での位置の把握を行い、これらの情報を各ヤードの管理者の保有するコンピュータやスマートフォン上にリアルタイムに表示する。これにより、従来人手で管理していたレンタル用車両の管理業務を軽減する。

A-TRUCK担当者は「これまで、GPSなどのモバイル技術を活用したトラックの入出庫管理ソリューションを長年検討してきたが、バッテリー時間や通信コストが課題となり導入を決断できずにいた。今回のソリューションは、端末のバッテリーが10年間利用できるという革新的な技術が、極めて低コストに導入可能であり、これまで人手に頼っていた毎日の車輌管理業務を大幅に低減することができた」と話す。

▲RFIDリーダ

ユーピーアールは、倉庫管理コストの課題を解決するため、入出荷時間や正確な在庫データをリアルタイムに把握できるクラウド型パレット管理サービス「スマートパレット」を、920MHz帯アクティブRFIDタグを活用したサービスとして実用化し、2017年2月に提供 を開始している。

今回、スマートパレットで導入実績のあるアクティブRFIDリーダ・タグ技術を活用し、新たにA-TRUCKが保有する1200台のレンタル用車両の入出庫管理をリアルタイムで実現する。これに合わせ、J.C.O.Sは、無電源の場所でRFIDリーダを駆動させるための遠隔監視ソーラー発電システムの構築を担当している。